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2011年11月26日

割烹酔月

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↑割烹酔月[click to open panorama]

お盆間近の8月11日、岩見沢市にある老舗割烹料理店「酔月」の旧店舗のお別れ会に行ってきた。解体前の最後のお披露目である。

割烹酔月酔月は、割烹料理水月の名で明治時代に小樽で創業。その後、札幌での寿司店を経て、この地、岩見沢で大正3年 小料理屋「酔月亭」として開店した。建物は昭和8年に建てられ、その後、増改築を重ね現在に至っている。

会では建物の見学会の他、チェロ奏者の土田英順さんのコンサート、酔月二代目店主 原保昌さん、まち文化研究家 塚田敏信さんのトークショーも行われ、酔月の歴史を振り返り、名残りを惜しんだ。

当日はちょっと早めに訪れ、ゆっくり建物を見学させてもらった。この建物での営業が終了して既に一年近く経つ為か、所々に傷み等が見られる。しかし、格天井等、その造りを観ると当時の華やかさが容易に想像できた。

原保昌さん岩見沢は、古くから炭鉱エリアの交通の要衝として栄えた街である。そして、その中心部に位置する酔月も、炭鉱関連の企業の接待や宴会で賑わった店である。

店主 原保昌さん曰く「昭和20年後半には、お店に専属の芸者を置きました。その前は岩見沢にも見番(置屋)がありました」また、幼少の頃の思い出として「大広間で模型飛行機を飛ばして遊びました。舞台から離すと、丁度、床の間まで行ってゴムがなくなる、そんな感じで...。屋根では凧揚げをしましたが、消防署の木の櫓は、うちの屋根より低かったです」などなど、そのころの岩見沢で酔月がいかに大きな存在であったかが、うかがえる話であった。

魅力的な街って何だ?このような現場に立つといつも考えさせられる。自分の巡った街を思い起こして考えてみると、歴史が息づいている街が多い。ローマは一日に...では無いが、やはり、歴史の年輪が街に魅力を与えていると思う。

だからといって、古い建物を全て残せというのも現実的ではない。しかし、少なくとも街の歴史を感じる建物は、その在りし日を感じ取れる何か?を残して欲しいと思うのである。在りし日を感じ取れる足あと。それは、道端に残った門柱の一部や庭石でもいいのかもしれない。その積み重ねが、魅力的な街につながるのではないだろうか。市民が散歩の途中、何気なく見かけるその痕跡が街の記憶を呼び起こし、そして、愛着へと繋がるはずだ、きっと。

2011年11月01日

はろー書店 一休み

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↑HELLO BOOKSTORE[click to open panorama]

はろー書店が2011年10月16日、15年続いた現店舗での営業を終了した。店主 明石謙一氏曰く「ちょっと長いお休み」である。

HELLO BOOKSTORE 明石謙一さんはろー書店は書店といっても、洋書、アンティーク雑貨、家具等まで扱っている店で、品物は店主自身が自ら買い付けたモノたちだ。私が初めて訪れたのが2007年春だったので、今から4年ほど前。丁度、アンティークカメラが展示されていたので見に行ったのを覚えている。店内は店主の強いこだわりを感じるモノで溢れていた。「明石さん、このなかで一番お気に入りのモノは何ですか?」と尋ねると、Josef Koudelkaの写真集「EXILES」を見せてくれたのがとても印象的だった。

ここで、ちょと脱線。
Appleの創設者 Steve Jobsの死後、彼にまつわるエピソードがネット上に溢れている。そんな中、Guy Kawasaki氏「What I learned from Steve Jobs」(Cnet)の中の「Customers cannot tell you what they need」がとても共感できた。みんなの意見を集約するより、自分が本当にほしいモノを作れ、ということと自分勝手に理解する。自身の経験を踏まえ感じるのは、多くの人の意見を聞き入れてモノを作ろうとすればするほど、自分自身のそのモノに対する自信と情熱が失われていく。もちろん、マーケッティング等を否定する訳ではないが、モノ作りの現場で最終的には、やはり、個人の自信と情熱が大切だということを再確認した。

いつのころからか街は流行りモノ?で溢れ、ホンモノたちは肩身が狭そうに見える。そんな中、はろー書店には、そんな肩身の狭いモノたちが流れ着き、生き生きしていたように感じた。Jobsは一時、Appleから離れた時期を「人生最良の出来事だった」と振り返っていた。明石氏にとって、そして、はろー書店にとってこれからの数年はそんな時間となることだろう。再登場した時、どんなモノたちを見せてくれるか、今から楽しみである。

【関連情報】
Hello Bookstore Blog
店主ブログ:WALKING AROUND
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【サイト内関連情報】
panoramas:はろー書店

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