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はろー書店

はろー書店 一休み

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Open Panoramaはろー書店が2011年10月16日、15年続いた現店舗での営業を終了した。店主 明石謙一氏曰く「ちょっと長いお休み」である。

はろー書店は書店といっても、洋書、アンティーク雑貨、家具等まで扱っている店で、品物は店主自身が自ら買い付けたモノたちだ。私が初めて訪れたのが2007年春だったので、今から4年ほど前。丁度、アンティークカメラが展示されていたので見に行ったのを覚えている。店内は店主の強いこだわりを感じるモノで溢れていた。「明石さん、このなかで一番お気に入りのモノは何ですか?」と尋ねると、Josef Koudelkaの写真集「EXILES」を見せてくれたのがとても印象的だった。

店主 明石謙一さん

店主 明石謙一さん

ここで、ちょと脱線。
Appleの創設者 Steve Jobsの死後、彼にまつわるエピソードがネット上に溢れている。そんな中、Guy Kawasaki氏「What I learned from Steve Jobs」(Cnet)の中の「Customers cannot tell you what they need」がとても共感できた。みんなの意見を集約するより、自分が本当にほしいモノを作れ、ということと自分勝手に理解する。自身の経験を踏まえ感じるのは、多くの人の意見を聞き入れてモノを作ろうとすればするほど、自分自身のそのモノに対する自信と情熱が失われていく。もちろん、マーケッティング等を否定する訳ではないが、モノ作りの現場で最終的には、やはり、個人の自信と情熱が大切だということを再確認した。

いつのころからか街は流行りモノ?で溢れ、ホンモノたちは肩身が狭そうに見える。そんな中、はろー書店には、そんな肩身の狭いモノたちが流れ着き、生き生きしていたように感じた。Jobsは一時、Appleから離れた時期を「人生最良の出来事だった」と振り返っていた。明石氏にとって、そして、はろー書店にとってこれからの数年はそんな時間となることだろう。再登場した時、どんなモノたちを見せてくれるか、今から楽しみである。

【関連情報】
Hello Bookstore Blog
店主ブログ:WALKING AROUND
北海道アートダイブ:「好きなモノは決して人を裏切らない」札幌のはろー書店が閉店
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【サイト内関連情報】
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