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日章堂印房

日章堂印房

Open Panorama地下鉄琴似駅近くに在る活版印刷の「日章堂印房」である。お店は、篆刻の酒井博史さんと白髪がとてもよく似合うお母さん、則子さんの二人で切り盛りしている。大正13年、留萌にて則子さんのお父さんが開業、昭和43年、博史さんのお父さんの代になり札幌の東屯田に店を移した。そのお父さんが倒れられ、急遽、博史さんが高校を休学し店を継ぐこととなった。そして、ここ琴似に店を移したのは5年ほど前だ。

今でこそ印刷はデジタルが主流となってしまったが、明治以降、写植が登場する1960〜70年代までは活版印刷の全盛期であった。博史さん曰く、当時は、挨拶状、年賀状、名刺の印刷がメインで、特に年賀状シーズンは大忙で、郵便局の列に何度も並び(一回に買える枚数制限があったため)二万枚もの年賀はがきを調達したそうだ。

現在は、活版印刷がもつ立体感が魅力なのか、個性的な名刺やイベントのDMを求めてやってくる人が多いそうだ。調べてみると、近年、活版印刷にもちょっとしたブームが起きているらしい。レコード盤同様、アナログへのノスタルジーなのか?テフート(テキン)という手動式の平圧印刷機も製造販売されている。そう言えば、テフートもレコード同様、円盤がクルクル回る構造になっている。きっと、回転系メディア?は時代とともに回るのだな ^^;

では記念写真をと、お母さんには採字箱を持ってもらった訳だが、相方が手ぶらではと、ライブ活動もしている“歌う篆刻家”酒井博史さんには愛用のギターを持って収まってもらった。とても穏やかな人柄が、そのまま店内に充満している、そんな印刷所なのである。

余談である。
そう言えば活版印刷機の動いてるとこってあまり見たこと無いな、と調べてみたらこんな記事を発見した。現在も活版印刷の新聞を発行しているおじいちゃん、その力の抜け加減や哀愁漂う雰囲気がじわじわ来るのである。 → 「21世紀の「仕事!」論。活版印刷職人篇」

[日章堂印房]
場所:北海道札幌市西区二十四軒4条4丁目9−6
撮影:2014年6月26日
機材:Canon 6D + EF 8-15mm F4 L Fisheye@15mm + Nodal Ninja 4
アプリ:Lightroom, Photo Shop, PTGui Pro, Pano2VR
ピクセルサイズ:14,388pix * 7,194pix

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