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GS稲城

すばらしき舞台の演出者たち

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Open Panorama最近、メディアの話題を独占している偽装問題。噂では、頭部も偽装とか!?それはともかく、その昔、若干でも建築に関わった人間としては心が痛むので一言。

稲城のマンションについては、去年あたり、盛んに広告のチラシがポストに入っていたので、記憶に残っている。この問題は何に起因するのだろうか?建設業界の体質なのだろうか。はたまた、バブル崩壊後の「失われた10年、20年!?」に起こった、デフレ、コスト削減の一つの終着点なのだろうか?私には、理解が及ばないが、少なくとも、関係者の中にもう少しモラルを持った人間がいれば、違う展開になっていたのでは。それにしても、メディアで登場するエライ先生が、構造設計の確認検査は「性善説」に基づいて行っている…と言うような趣旨の発言をしていたのが、私にはむなしく感じられてしまう。

  1. ksmt

    建築とは関係ありませんが、長年電子回路の検証ソフトウェアを販売してきた経験から、今回の事件は非常に良く分かります。テレビの上っ面だけの報道では、普通の人は何も分からないと思います。

    ・解析ソフトはあまり信用できない。理論に基づいたソフトでは、膨大な処理時間がかかり、普通多量の擬似エラーが出る。エラーなしで通すには、それ用のパラメータ変更が必要。従ってエラーが0でなければ審査が通らないというのは明らかに基準が変。出たエラーについて詳細に審査すべき。

    ・経験に基づいた形式的検証ソフトは処理時間が短く、使いやすいが、これを通ったからといって、本当に正しいかどうかは不明。まともな解析ソフトでの裏づけが必要。今回の解析は、たぶんこっちです。

    ・他人の行った解析を見直すことは不可能。これはそのとおりです。解析時に様々なトリックが使われるのが普通であるため。

    ・費用がかかるので建て替えられない。これは明らかに販売価格設定が不適切ですね。電気の世界では、解析の失敗、審査の失敗、製造の失敗が何度か繰り返されることを前提に販売価格が決定されます。写真のプリントが気に入らないと、何度でも焼きなおしてくれるのに似ています。金額が大きい場合には、建て替えに備えて何らかの保険をかけるべきですね。実際には価格が高くなって売れないんでしょうけど。

  2. keiji

    ksmtさん、電気の世界からの貴重なご意見、有り難うございました。

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