Power Mac G5(M9455J/A)の分解
Power Mac G5 LED点滅記?「Power Mac G5は三度LEDを点滅する?」「宅急便は一度ベルを鳴らしPM G5(M9455J/A)を届ける」「Power Mac G5(M9032J/A)の分解」の続き、いよいよ完結編である。あとは、Power Mac G5(M9455J/A)を分解し、パーツ交換し組み上げれば、上手くいくハズ?なのであるが…。
M9455J/Aの分解は、前回のM9032J/Aとほぼ同様なのであるが、CPUユニットを止めるネジが、プラスネジでは無く、六角ネジである。なので、工具として、新たに2.5mmの六角ネジ用ドライバーが必要になった。
プラスドライバー同様、先端の細い部分の長さが13cm程度は欲しかったのだが、方々のホームセンターを探しても9cm程度のモノ(上の写真中矢印の部分)しか発見出来ず。ノージンジャー!これでトライすることに。結果からすると、持ち手の部分が細かったので、なんとか役に立った。
1. 側面パネル、エアディフレクタ(透明のプラスティック)を外す
本体の側面パネルとエアディフレクタ(透明のプラスティック)を外す。この外し方は、こちら「PowerMacG5_(Early_2005)_UserGuide.pdf」の45〜47頁に詳しく書かれている。M9455J/Aと、M9032J/Aとの違いは、このCPUユニットにある。開いた状態で比較(上:M9455J/A、下:M9032J/A)すると一目瞭然だが、ヒートシンクカバーが違っている。そして、このM9455J/A分解で最大の難関が、
このヒートシンクカバーの取り外しなのデス、、、
2. CPUヒートシンクのカバーを外す(1)
CPUヒートシンクカバーの上部である。PCIスロットル下側にある仕切り板に、CPUヒートシンクカバーを固定するための固定ピン(矢印の場所)がついている。丸印の部分のグレーのパーツがそれで、写真は、すでに取り外された状態。この固定ピンの取り外しが、やっかいで、押すのか引くのか?皆目見当がつかなかった。なので仕切り板とヒートシンクカバーの間にドライバーを入れ、無理矢理こじ開けて取ってしまった。
このピンの形状からして、頭の部分をニッパー等で潰して取った方が良かったのカモ。それにしても、このピン、鶴の恩返しでは無いが「絶対に覗かないで下さい」と言う、つうの、もとい、アップルの強い意思を感じさせる。きっと中で、小人が団扇で扇いでいるのかもしれない。開けた時には既に、帰省した後だった、、、
3. CPUヒートシンクのカバーを外す(2)
上下4ヶ所のピンにフックした状態で固定されているので、カバーを左にスライドさせた後、手前側に引くと外れる。右上の部分のこじ開けた痕が痛々しい。
4. CPUユニットを外す(1)
CPUユニットは、それぞれ4ヶ所のネジで止まっている。M9032J/A同様、上のユニットの左下、下のユニットの左上のネジが、ちょっと難しい。CPUユニット左側下部の隙間(矢印の位置)から少しだけ指が入るので、ドライバーの先を指で確認しながらネジを外すとイイ。
5. CPUユニットを外す(2)
写真は、CPUユニット左下部分のネジを拡大したもの。ネジは、六角タイプである。ここで、新たに買い足した2.5mmの六角ネジ用ドライバーが活躍。
後は、M9032J/Aの分解の「06)ビデオカードを外す」以下と同じである。なので、そちらを参照されたし。
でもって、
M9455J/A、M9032J/Aそれぞれから持ち寄ったパーツを組み上げ、いざ電源投入したのだが…無反応…ガク。む〜何が悪いのか???冷静に、冷静に、と考えても心に動揺が、、、もう一度、CPUユニットあたりを外して再組み立てすることに。すると、聞き慣れたいつもの起動音が、見事復活!デス。
きっと寝静まった夜、小人たちもUターンしてきたのだろう。ファンも暴走すること無く、静かな日常が戻ったのである。めでたし、めでたし、完。
【関連情報】
PowerMacG5_(Early_2005)_UserGuide.pdf
Power Mac G5のサポートページ
Power Mac G5(M9032J/A)の製品仕様PDF
TITO’s Web Page:Power Mac G5の静音化改造
VC社長日記:Power Mac G5 分解組み立てのTips
パソックスの今日も電源ボタンを押してみる!:Power Mac G5 電源交換
【サイト内関連情報】
review:Power Mac G5(M9455J/A)の分解
review:宅急便は一度ベルを鳴らしPM G5(M9455J/A)を届ける
review:Power Mac G5は三度LEDを点滅する?
review:Power Mac G5 DVDドライブ交換
壮大なオチなどなくて安心しました、笑。
電源トラブルでPMG4を分解した時はもう嫌になりましたが、なるほどG5はスッキリしてますね。ご復活おめでとうございます。余った部品は何かの自由研究用??
そーすけくん、ぽにょ。
完結編までのご愛読ありがとうございます。
>余った部品は何かの自由研究用??
読者記念プレゼントとして、お送りいたしましょ。
本製品の特徴と使い方
・設置場所:枕元
・爆音と共に流れる超微風は、東京の蒸し暑い夏には最適です。
・定期的に点滅(3回)するLEDランプは、あなたを夢の世界に誘います。
はじめまして。
突然のメッセージ失礼いたします。
私のG5も、keiji様と同じにled3回点滅の症状になりました。
こちらのページを拝見しまして、
keiji様と、同様の対処しようと考え中なのですが、
いろいろと、ご相談させていただいてよろしいでしょうか。
まず、
9032と9455のロジックボード、
CPU、電源あたりは、互換性があるのでしょうか?
もうひとつの質問としまして、
keiji様のPCは結局、どの場所の故障だったのでしょうか?
お手すきの際、お返事をいただけると助かります。
revol
revolさま、はじめまして
> 9032と9455のロジックボード、
> CPU、電源あたりは、互換性があるのでしょうか?
私の場合、M9455J/Aから
ロジックボード+CPU、電源部を取り外し
M9032J/Aへ入れ込みましたが、問題無く動いております。
ただ、ロッジクボードとCPUはペアで入れ替えたもので、
ロッジクボード、CPUが単体で互換性あるかどうかは不明です。
> もうひとつの質問としまして、
> keiji様のPCは結局、どの場所の故障だったのでしょうか?
そうなんです。この一連のレポートでは、
大切な原因が特定されて無いんです、m(_ _)m
パーツ一つ一つを入れ替えてテストすれば良かったのですが、
そこまでの時間とココロの余裕が無かったもので、、、
ただ、あくまで推測に過ぎませんが、
ロジックボードあたりが怪しい感じでしょうか…。
keiji様
丁寧な返信ありがとうございます。
また、いろいろとリンクもはられていて、
大変、参考になりました。
故障が考えられる箇所の交換を考えておりましたが、
なかなか難しそうですね。
やはり、一連のものを崩さずに、
交換したほうがいいのかもしれませんね。
痛い出費ですので熟考したいと思います。。。。
ありがとうございました。
revol
revolさま、どうもでございます。
>痛い出費ですので熟考したいと思います。。。。
私も、今年は故障の当たり年?で、
イロイロと痛い今日この頃です、、、
全快をお祈りしております。復活の後は、御知らせ下さいませ。
M9455J/Aが突然起動しなくなり、このブログをみて私も挑戦しようと思います。投稿者と同じく前回ロジックボードが壊れたM9032J/Aが有りますのでそちらの電源ユニットを入れようと思いますが、互換性が有るか教えて頂きたく思います。宜しくお願いします。
ad-glamorさま、はじめまして
コメント有り難うございます。
私の場合、M9455J/Aから
ロジックボード+CPU、電源部を取り外し
M9032J/Aへ入れ込みましたが、問題無く動いております。
ただ、ロッジクボードとCPUはペアで入れ替えたもので、
ロッジクボード、CPUが単体で互換性あるかどうかは不明です。
うまく動くとイイですね、ご幸運をお祈り申し上げます!
はじめまして。
実は今ジャンク品を購入して壊れたG5をニ
コイチにしようとしているんですが、
CPUを入れ替えたりして、これが胡椒の原因かなぁなんて試していたら
突然電源が無反応になりました。しかも両方とも、、、
さすがに2台同時に電源ユニットがダメになるっていうのは
ちょっと考えづらく、
こちらに組み直したら電源が入ったとありましたので、
その原因などわかれば教えていただけませんでしょうか?
ちなみにゲーブルはつなげると「カチ」と
音がなるので生きていると思います。
masudaさん、はじめまして。
私は、電気的知識があまり無く恐縮です。
ただ、パーツを交換し組み上げた時、
電源が入らなかった経験があります。
その時は、ロジックボードとCPUユニットの接触が今イチだったのか、
再度、組み直したら電源が入り、立ち上がりました。
その昔、会社で動かなくなった複数のMac(Power Mac 8100)の部品をお互いに交換したら、
共に直ってしまったという、笑い話も経験しています ^^;
Macは、よーく分からないですね、ホント。
前略。
POWER MAC G5 M9457J/A の分解で、とても参考になりました。
> プラスドライバー同様、先端の細い部分の長さが13cm程度は欲しかったのだが、方々のホームセンターを探しても9cm程度のモノ(上の写真中矢印の部 分)しか発見出来ず。ノージンジャー!これでトライすることに。結果からすると、持ち手の部分が細かったので、なんとか役に立っ た。
BILTEMA 12-1213 のドライバー・ハンドルに ENGINEER の 11cm ビットを差して使ってみました。
> 02)CPUヒートシンクのカバーを外す(1)↓
ハンダごてで焼いてみま した。
> (M9032J/Aの分解のログ)
> 14)電源ユニットを外す(2)↓
冷却水漏れのためビスが錆びていたので、 GYRO36 のドリルで削ってみました。
パソコンの分解で、楽しい時間を過ごすことができました。
ありがとうございました。
makoto_t さま、こんにちは。ハンダごてのアイディア、流石です。皆さんのアイディア、技術でG5が延命できるってスバラシイ!こちらこそ有難うございました。