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2009年10月24日

南大夕張駅

Flash PanoramaMAP
南大夕張駅↑[Flash Panorama 全2映像]

石狩川水系の夕張川の上流、シューパロ湖近くにある三菱石炭鉱業大夕張鉄道線の駅、南大夕張駅である。大夕張鉄道線の廃線に伴い、1987年(昭和62年)に廃止されたが、現在、駅のホームには当時のラッセル車や客車が残っており、三菱大夕張鉄道保存会の手によって保存、管理されている。

南大夕張駅以前、アイリッシュ系バンドHARD TO FINDのメンバー、小松崎さんと星さんのユニットRINKAが、ここ南大夕張駅でのイベント「汽車フェスタ」で演奏した記事を見て以来、この廃駅が気になっていた。

当日は、栗山町にある日出クラシックパークに寄った後だった為、現地に着いたころには既に日がかなり傾いていた。栗山方面からは、道道38号線を経由して国道452号線へと。国道452号線に入ると夕張川が見えてきた。この夕張川に沿うように大夕張鉄道が走っていたようだが、廃線後20年以上経っているためか、鉄道の面影はあまり残っていない。その意味では、この南大夕張駅が、当時の記憶を残す貴重な場所なのかもしれない。

三菱石炭鉱業大夕張鉄道スハニ1形式スハニ6ホームには、ラッセル式雪かき車の三菱石炭鉱業大夕張鉄道キ100形式キ1形貨車と、客車の三菱石炭鉱業大夕張鉄道スハニ1形式スハニ6が展示されており、スハニ6には入る事が出来た。廃線後、夕張市に寄贈されたようだが、やはり財政難の為か、一時は、かなりの荒廃状態だったらしい。現在は、三菱大夕張鉄道保存会のボランティア活動によって修復、整備が進んでいる。車内の展示には、保存会の手による車両復活の記録があった。彼らの活動が無ければ、既にこの車両たちは朽ち果てていたのかもしれない。

駅脇に真新しい建物があったので寄ってみると、中はシューパロダムのインフォメーションセンターだった。ガイドのおばさんの説明をひとしきり聞いた後、シューパロ湖に向かうことに。

↓三菱石炭鉱業大夕張鉄道線

より大きな地図で 三菱石炭鉱業大夕張鉄道線を表示

車でほんの数分の距離を北上すると、現在建設中のシューパロダム、そして湖が見えてきた。ガイドのおばさんに教えてもらった通り湖畔に車を止め降りてみると、湖の奥に三弦橋が見えた。シューパロダムが完成すると三弦橋を含むこの辺りはダムに沈む地帯だ。ここからさらに北側にある大夕張鉄道線沿線の街は、既に取り壊され沈む準備を終えている。

三菱鉱業の炭鉱街として栄えたこの地域、最盛期の昭和30年頃には2万人程の人々が生活していたそうだ。ここ夕張の地に立つといつも、自分が今まで暮らしてきた街々と比較し、都市って何だ?と考えさせられる。夕張は炭鉱によって栄えた街。以前暮らしていた多摩ニュータウンは東京のベットタウンとして栄えた街。そう言えば、その昔何度か通ったことのある筑波学園都市にある研究機関では、自殺者が多いとの噂を聞いた事があった。

効率化と言う切り口で特化された街には、その成り立ち故、危うさが内包しているのだろうか。逆に、しぶとく生き残る街とはなんだろう?きっと雑多なモノを呑み込む包容力があるのかもしれない、、、

ちなみに、
今話題の八ツ場ダム同様、この夕張シューパロダムも事業の一時凍結となったようだ。

【関連情報】
ふるさと大夕張
三菱大夕張鉄道保存会
Wikipedia:南大夕張駅
Wikipedia:三菱石炭鉱業大夕張鉄道線
Wikipedia:大夕張ダム
Wikipedia:三菱石炭鉱業大夕張鉄道キ100形式キ1形貨車
Wikipedia:三菱石炭鉱業大夕張鉄道スハニ1形式スハニ6形客車
Wikipedia:三弦橋

追記(2009.10.26)
鉄道とパノラマの旅の酒井氏より関連情報(鉄分多め)についての連絡有り、追記しました。
鉄道ホビダス:今年も夕張「汽車フェスタ」の季節。
鉄道ホビダス:大夕張鉄道ナハフ1の修復本格化。

2009年10月04日

日出クラシックパーク - オースチンA50ケンブリッジ

Flash PanoramaMAP
日出クラシックパーク↑[Flash Panorama 全5映像]

9月の連休、シルバーウィークの初日、夕張近く栗山町にある日出クラシックパークを訪ねた。廃校となった小学校の体育館を利用したクラシックカーの展示ホールである。以前、雑誌で見てから、クラシックカーと廃校の組み合わせが、かなり気になっていた。

札幌方面から夕張に抜ける道道3号線を走り、目的地付近でユルユルと走っていると小さな看板を発見し左折、細い道を数十メートル走るとすぐに古い木造の体育館が見えて来た。

日出クラシックパーク入口・Cafe麗燈露
↑日出クラシックパーク入口・Cafe麗燈露(レトロ)

建物に入るとすぐに麗燈露という喫茶室があり、その奥が展示ホールとなっていた。さっそく、オーナーの横山さんにお話を伺いながらホールを拝見。横山さん、札幌で横山商事というクラシクカーからGTカーまで、個性のある車を扱っているお店を経営している。

日出小学校の門と閉校記念の碑
↑旧日出小学校入口に残る門柱と閉校記念の碑

ホールには、一部、販売車両もあるが、横山さんのコレクションが主に展示されていてるようだ。横山さん曰く「当初、車の保管場所としての倉庫を探していて、いい物件があったので借りてみたら、体育館、そしてパークゴルフ場まで付いていたんです」とのこと。なので、展示ホールのことなんて、まったく考えていなかったそうだ。当時、体育館は廃墟状態で中はゴミの山。しかし、その壁をこすると、大きな絵が現れてきて驚き、感動し、このスペースを何とか生かしたいと思ったそうだ。

体育館正面に大きく飾られている絵の下側には、
全校児童51名による共同製作「校舎全景」昭和50年3月31日
と書かれていた。

この日出小学校は昭和56年(1981年)に廃校となっている。なので、その5年前に描かれたものだ。そして、廃校と共にその絵も朽ち果て、その存在を消そうとしていたが、発掘され、見事復活したのである。この絵、なぜか車を見ていても、ついつい見上げてしまう。まるで、発掘されたのが必然?だったようにも感じさせる、そんな存在感がある。

日産・オースチンA50ケンブリッジ
↑日産・オースチンA50ケンブリッジ

展示されている車の中、気になった車二台程、内部を見せてもらった。まずは、昭和34年(1959年)式の日産・オースチンA50ケンブリッジ。この車、日産が英国のBMCと契約し、1955年〜1960年にかけてノックダウン生産していたものらしい。内部は、まだレストア前の状態だったが、その心臓部、水冷直列4気筒OHV、1500ccのエンジンは好調なようだ。日産は、このオースチンを通じて吸収した技術を、後に登場したセドリック等に生かしたらしい。セドリックが登場した1960年には、オースチンの生産は終了している。

ところで、
この日産・オースチンA50ケンブリッジ、映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」にも出演しているようだ。そのズングリした格好が、今となってはとても魅力的だ。

ちなみに、
日産・オースチンA50ケンブリッジのインテリアのパノラマ&エンジン音はこちらからどーぞ。

【日産・オースチンA50ケンブリッジ関連情報】
wikipedia:日産・オースチンA50ケンブリッジ
日本の自動車技術240選:オースチンA50ケンブリッジサルーンB131型
weblio:オースチン・A50ケンブリッジ
gazoo:ニッサン オースチンA50ケンブリッジ・サルーン デラックス
昭和30年代の車日産・オースチン
YouTube:Austin Cambridge A 50
YouTube:ALWAYS 続・三丁目の夕日【予告編】

マツダ ファミリア ロータリーTSS
↑マツダ ファミリア ロータリーTSS

こちらは、昭和46年(1971年)年式のマツダ ファミリア ロータリーTSS。この車、ファミリアとしては二代目で、ロータリーとしては珍しいセダンタイプである。前述のオースチン(1959年)に比べ、ボディーラインはスッキリ、ヘッドライトは角型とモダンな印象だ。この車、今、道路を走っていても、そんなに違和感が無いのかもしれない。逆に言うと、昭和の匂いプンプンのオースチンに比べると、クールで微香?といったイメージか。

ところで、夕張、そしてファミリアとくれば、やはり、映画「幸福の黄色いハンカチ」に登場した四代目ファミリアが思い出される。第一回の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した五代目に比べると、地味ではあるが、印象に残る車であった。

マツダ ファミリア ロータリーTSSのインテリアのパノラマはこちら。現在、バッテリー調整中につきエンジン音は無い。

【マツダ ファミリア関連情報】
MAZDA ファミリア物語開発ストーリー
Wikipedia:マツダ・ファミリア
YouTube:MAZDA FAMILIA Ad

野菜カレー
↑日出収穫たっぷり「野菜カレー」¥850なり

ひとしきり車を鑑賞したあとは、麗燈露のコーヒーと野菜カレーを頂いた。結構ボリュームがあり満足。ちなみに、ホールの入場料は500円だが、麗燈露にてコーヒーや食事をした場合、入場無料となるそうだ。北海道でのツーリングの際、寄ってみてはいかがだろうか。風景を観ながらのランチも良いが、昭和の空間に浸りながらも、なかなかのものである。

【日出クラシックパーク】
北海道夕張郡栗山町字日出230-1
電話:0123-75-2887
営業期間:5月連休前〜10月下旬の土日祝日

本社:(有)横山商事
北海道札幌市東区北23条東1丁目7番17号
電話:011-751-3956

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