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PANORAMA
三菱石炭鉱業大夕張鉄道スハニ1形式スハニ6

南大夕張駅

PANORAMA, retro, vehicle

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Open Panorama石狩川水系の夕張川の上流、シューパロ湖近くにある三菱石炭鉱業大夕張鉄道線の駅、南大夕張駅である。大夕張鉄道線の廃線に伴い、1987年(昭和62年)に廃止されたが、現在、駅のホームには当時のラッセル車や客車が残っており、三菱大夕張鉄道保存会の手によって保存、管理されている。

以前、アイリッシュ系バンドHARD TO FINDのメンバー、小松崎さんと星さんのユニットRINKAが、ここ南大夕張駅でのイベント「汽車フェスタ」で演奏した記事を見て以来、この廃駅が気になっていた。

南大夕張駅ホーム

南大夕張駅ホーム

当日は、栗山町にある日出クラシックパークに寄った後だった為、現地に着いたころには既に日がかなり傾いていた。栗山方面からは、道道38号線を経由して国道452号線へと。国道452号線に入ると夕張川が見えてきた。この夕張川に沿うように大夕張鉄道が走っていたようだが、廃線後20年以上経っているためか、鉄道の面影はあまり残っていない。その意味では、この南大夕張駅が、当時の記憶を残す貴重な場所なのかもしれない。

ホームには、ラッセル式雪かき車の三菱石炭鉱業大夕張鉄道キ100形式キ1形貨車と、客車の三菱石炭鉱業大夕張鉄道スハニ1形式スハニ6が展示されており、スハニ6には入る事が出来た。廃線後、夕張市に寄贈されたようだが、やはり財政難の為か、一時は、かなりの荒廃状態だったらしい。現在は、三菱大夕張鉄道保存会のボランティア活動によって修復、整備が進んでいる。車内の展示には、保存会の手による車両復活の記録があった。彼らの活動が無ければ、既にこの車両たちは朽ち果てていたのかもしれない。

三菱石炭鉱業大夕張鉄道スハニ1形式スハニ6

三菱石炭鉱業大夕張鉄道スハニ1形式スハニ6

駅脇に真新しい建物があったので寄ってみると、中はシューパロダムのインフォメーションセンターだった。ガイドのおばさんの説明をひとしきり聞いた後、シューパロ湖に向かうことに。

車でほんの数分の距離を北上すると、現在建設中のシューパロダム、そして湖が見えてきた。ガイドのおばさんに教えてもらった通り湖畔に車を止め降りてみると、湖の奥に三弦橋が見えた。シューパロダムが完成すると三弦橋を含むこの辺りはダムに沈む地帯だ。ここからさらに北側にある大夕張鉄道線沿線の街は、既に取り壊され沈む準備を終えている。

↓ 三菱石炭鉱業大夕張鉄道線

三菱鉱業の炭鉱街として栄えたこの地域、最盛期の昭和30年頃には2万人程の人々が生活していたそうだ。ここ夕張の地に立つといつも、自分が今まで暮らしてきた街々と比較し、都市って何だ?と考えさせられる。夕張は炭鉱によって栄えた街。以前暮らしていた多摩ニュータウンは東京のベットタウンとして栄えた街。そう言えば、その昔何度か通ったことのある筑波学園都市にある研究機関では、自殺者が多いとの噂を聞いた事があった。

効率化と言う切り口で特化された街には、その成り立ち故、危うさが内包しているのだろうか。逆に、しぶとく生き残る街とはなんだろう?きっと雑多なモノを呑み込む包容力があるのかもしれない…

ちなみに、
今話題の八ツ場ダム同様、この夕張シューパロダムも事業の一時凍結となったようだ。

【関連情報】
ふるさと大夕張
三菱大夕張鉄道保存会
Wikipedia:南大夕張駅
Wikipedia:三菱石炭鉱業大夕張鉄道線
Wikipedia:大夕張ダム
Wikipedia:三菱石炭鉱業大夕張鉄道キ100形式キ1形貨車
Wikipedia:三菱石炭鉱業大夕張鉄道スハニ1形式スハニ6形客車
Wikipedia:三弦橋

追記(2009.10.26)
鉄道とパノラマの旅の酒井氏より関連情報(鉄分多め)についての連絡有り、追記しました。
鉄道ホビダス:今年も夕張「汽車フェスタ」の季節。
鉄道ホビダス:大夕張鉄道ナハフ1の修復本格化。

  • コメント ( 2 )

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  1. takagi Yoshito

    客車の扉のビヨヨヨーンな開き方に思わず吹き出してしまいました(笑)。ラッセル車の愛嬌のある表情もニヤリです。

  2. keiji

    takagiさん、ども。
    >扉のビヨヨヨーンな開き方に
    take2でございマス。
    一回目、閉める時に力入り過ぎて
    ピーク振り切っちゃいました、ヾ(-_-;)

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