« 2007年09月 | main | 2007年11月 »

2007年10月29日

パイプオルガン作家・谷目基

QTVR
谷目基さんのアトリエ↑[QTVR 3.0MB]

函館在住のパイプオルガン作家・谷目基さんをお訪ねしました。アトリエは元町公園から胸突き八丁の坂道を上り詰めた高台にあり、眼下には函館の街が広がっていました。毎朝目を覚ました時に窓から自分の住んでいる街や海が見渡せるなんて、とてもとてもうらやましい。

谷目基さんそんなアトリエで谷目さんは五稜郭タワーに納めるパイプオルガンを製作中でした。手回しパイプオルガンは「ふいご」で空気を送り込んで音を出します。笛の部分は、一つ一つ音を調整しながら作るため、製作に半年程かかったそうです。五稜郭のあたりは桜が美しく咲くので、桜の木を使い、五角形の形も取り入れたものになるそうです。

二十歳のとき偶然、目白の街角で出逢った手回しオルガンの音に魅せられ、オルガン製作者になる事を決められたそうです。以来、木工は飛騨高山、音作りはパイプオルガンの工房、オルゴールの工房ではアンティークのオルゴールを学ばれたとのことです(谷目さんのプロフィールにある中学時代の出来事が、またすごい)。1995年(平成7年)、函館の近郊、厚沢部町で、オルガン製作工房HARELL研究所を設立。現在は生家に近いこちらにアトリエを移しパイプオルガンを作り続けています。

たまたま、記念すべき第一号のオルガンが修理のために里帰りしていましたが、残念ながら、その音色を聞くことはできませんでした。何処かでオルガンの音聴けませんか?と伺うと「近くのギャラリーにあります」とのこと。早速、訪ねることにしました。

ギャラリー村岡函館ハリストス正教会の近くの「ギャラリー村岡」に、その手回しオルガンはありました。オーナーの村岡武司さんは、函館の古い木造建築に塗り重ねられたペンキの層にサンドペーパーをかけ、色彩からその時代を「こすり出す」、とてもユニークな研究をされている、まちづくりグループ「元町倶楽部」の代表(次回、函館を訪れた時は、ぜひ、こすり出された歴史、拝見してみたい)。村岡さんに演奏をお願いすると「僕がやるとギャラ高いよ〜」なんて冗談をおっしゃりながら、快く回してくださいました。

SOUND:手回しパイプオルガンの音

村岡さんの著書「鐘の音」(朝日新聞道南版に連載されたコラムをまとめたもの じろじろ大学出版局刊)に、谷目さんの手回しオルガンが登場していました。『木と風が生み出す感動的な音色に背中を押されて、二人は結婚を決意したのである。』旅の途中、ギャラリー村岡でオルガンに出逢ったカップル。披露宴にて『二人でハンドルを回したい』とのことで、このオルガンが遠い出雲の国まで旅をしたのだそうです。

【関連情報】
谷目基 オフィシャルサイト
「ギャラリー村岡」のjirojiro junction

【PR】

2007年10月16日

函館ハリストス正教会

QTVRMAP
函館ハリストス正教会・鐘↑[QTVR 5.2MB]
鐘の音フルバージョン(約5分間)入り。

地元ではガンガン寺の愛称で親しまれている函館ハリストス正教会を訪ねた。函館ハリストス正教会は、1860年、日本で最初に建てられた正教会で、現在の建物は、初代の建物が函館大火(1907年)で焼失した後の1916年に再建されたもの。海が見渡せる函館山の麓、ロシア・ビザンチン様式の白い建物が空と海の青、函館山の緑にとてもマッチしていて美しい。

QTVR
函館ハリストス正教会・北東側↑[QTVR 2.8MB]

「ガンガン」は、もちろん鐘の音のことであるが、この鐘、大小6個有り、それを一人で打ち鳴らしているらしい。いったいどのように鳴らすのだろう?12歳の時から鐘を鳴らし続けている中居真行さんに鐘をつくところを見せて頂いた。

中居真行さん「じゃ、どうぞ」っと言われ、聖堂入り口わきの階段からお供した。鐘をつく最上階まで急勾配の階段が続く。とても80を超える御歳とは思えない身の軽さで上って行かれる中居さん。

到着後、早速カメラをセットしていると、中居さん「それ何ミリのレンズですか?」、私「8mmなんですよ〜」、中居さん「1.6倍ですよね、じゃあ何ミリ相当になりますかね〜」ってな具合で、かなりカメラにお詳しい、や〜ビックリ。鐘が始まる定時までの数分間、暫しカメラ談義。

そして、いよいよ鐘の始まり。
「かなり音が大きいですよ」と言われていたので覚悟はしていたが、さすがに大鐘の真横に立っているとクラクラきた。
その鐘のつき方は、
右手で小さな鐘2個、
左手で中くらいの鐘3個、
右足で大きな鐘を1個。
それぞれをひもやペダルで淡々と、それでいて軽やかに操っている。階段を上る時もそうだが、背筋がピシッっと伸びていてとても凛々しい。一瞬、私が同じ年になった時(到達出来るか疑問だが)、こんな姿になれるだろうか?っと考えてしまった。「きっと、神聖な場所に身を置かれているから出来ることなんだ」っと妙に納得。

礼拝が終わってから、この鐘について、もう少し伺ってみた。明治〜昭和の激動の時代を過ごした、この鐘には多くのエピソードがあるそうだ。函館大火による焼失、戦争時の金属不足を補うための供出などなど。現在の鐘は、初代から数えて5代目とのこと。

前日、函館山の展望台から夜景を見ていた時、麓からこの鐘の音が聞こえてきた。リズミカルに響く鐘の音は、港町函館の風景と見事なハーモーニーを奏でいた。

QTVR
函館ハリストス正教会・北側↑[QTVR 3.3MB]

QTVR
函館ハリストス正教会・夜景↑[QTVR 1.1MB]

訪れた週末、教会ではバザーが開かれていた。馬場司祭にバザーを案内して頂きながら教会の話を伺った。バザーの一角では教会の写真展が開かれ、その中に函館ハリストス正教会のカレンダーが展示されていた。カレンダーには、四季折々の美しい教会の姿が写っている。お話を伺うと、なんと、全て馬場司祭が撮られた写真とのこと。馬場司祭、そして中居さん、この教会には写真を撮り、人に伝えずにはいられない、そんな引力が備わっているのかもしれない。

【関連情報】
Wikipedia:函館ハリストス正教会
Wikipedia:日本の音風景100選

【サイト内関連情報】
札幌ハリストス正教会 - 降誕祭前晩祷
札幌ハリストス正教会

2007年10月12日

函館山・夜景

QTVRMAP
函館山・夜景↑[QTVR 2.7MB]

10月最初の週末、連休を利用して函館まで。函館は、私が子供の頃の数年間を過ごした街でもあります。住んでいたのは函館山の麓に近い場所で、休日ともなると、よく家族で山登りをしました。

QTVR
函館山・夕刻↑[QTVR 1.8MB]

高さが334mと手頃なこともあったのでしょう、最初はまっとうな道で登っていましたが、それに飽き足らず、道無き道を兄と競って登ったことを、今でもよーく憶えています。山を登っていると、戦時中の砲台や要塞跡に出会し、ちょっと不気味な気配を感じ、臆病な私は、壕の中に立ち入る勇気も無く、そそくさと立ち去ったものでした。

久しぶりに登った函館山は、近代的!?な施設へと変貌しておりました。大型化したロープウェイのゴンドラ、夜景を見ながら食事の出来るレストラン、ティーラウンジ、イベントホールなどなど、昔の面影は有りません。しかし、展望台に登り市街地を眺めてみると、その風景は昔のイメージそのまま、む、、、昔の記憶が蘇り、ちょっとノスタルジックな気分と、妙な安堵感に浸っておりました。

日没後、夜景本番の時刻ともなると、いつのまにか展望台は観光客で超過密状態。後ろを振り返ると、市街地に向けてフラシュが、パシパシっと瞬いておりました...

【関連情報】
Wikipedia:函館山
Wikipedia:函館山ロープウェイ

【サイト内関連情報】
705NK de 車窓:函館山ロープウェイ

2007年10月03日

積丹ブルー

QTVRMAP
余別漁港↑[QTVR 2.5MB]

夏休みの家族旅行の二日目(8月20日)は、岩内から海岸線を北上し積丹半島を廻りました。目指したのは、半島の先端に位置する神威岬

QTVR
来岸漁港↑[QTVR 2.3MB]

神威岬岬の先端から義経を慕い海を見つめるチャレンカ(神威岩)を拝見っと思っておりましたが、あいにくの強風により、先端までの遊歩道は立ち入り禁止、カムイだけに、オーマイゴッド( ̄Д ̄;、、、泣く泣く岬を後に昼食をとる余別町へ。写真は駐車場付近の展望台からの眺め。岬の先に小さく神威岩が見える。

入ったのは民宿「海のや」。シャコタンと言えば、車高を低くして、、、もとい、ウニなんでありますヨ。あ〜また食い気に走ってしまいました。味はと言えば、なかなかのもので、今までウニなんかに興味を示していなかった娘が「ウニって甘いの」っと。そりゃー回転式の寿司屋しか知らない娘には、別物だったのでしょう。あああ...今後のことを考えると、ある意味この旅行の最大の誤算か、、、

食堂の直ぐ脇に小さな漁港があったので浜辺までおりてみると、濃い青と緑を混ぜた色とでも言いましょうか、美しい海が広がっておりました。この色、シャコタンブルーと呼ばれているそうです。磯の匂い、生温い海風、強い日差し。久々に夏の海を満喫しました。

お腹がいっぱいになったところで、次に目指したのは温泉、岬の湯「しゃこたん」。日本海を一望出来る露天風呂がとてもイイ感じ。ただ、調子に乗って長湯は禁物ですよ〜オヤジ殿。心地よすぎて帰りの運転が辛い、、、

【関連情報】
Wikipedia:神威岬

【サイト内関連情報】
いわないリゾートパーク マリンビュー

Powered by
Movable Type 3.35