「リパブリック展」パノラマレポート
まだ10月だと言うのに外は真っ白。暑い夏の感触も一気に吹っ飛んでしまった。そんな時期、季節外れの夏の思い出のアルバム?がやっと出来上がった。この夏に行われた彫刻家 唐牛幸史氏の展覧会「リパブリック」のパノラマである。
唐牛氏と出逢ったのは、ちょうど1年程前、札幌、藻岩山麓の高台にある昭和初期の建物、旧山下邸であった。長年、京都で活動されていた氏が、久々に地元に帰り、このレトロな空間で個展を開かれていた。
彫刻というか、芸術全般に対し超素人の私に、唐牛氏は、とても丁寧に、作品、建物について解説してくださった。その作品は、なにか地面からわき上がるような、大地と繋がっているという感じがした。
勝手な想像だが、イサム・ノグチの言う「大地を彫刻する」に通じるようにも感じた。そう言えば、今読んでいる「イサム・ノグチ – 宿命の越境者」の中には、メキシコでの危機一髪?の話が書かれていた。唐牛氏も、一時期、メキシコで活動されていたことがある。同じメキシコの地面を踏んでいた、そんな共通点も影響しているのだろうか。
リパブリック展は、
唐牛氏を中心に、旧山下邸で繋がった人々の作品で構成されている。参加者は、彫刻家 唐牛幸史、写真家 竹本英樹、藤倉翼、そして私。会場は、北大横、斜め通りに在る中森敏夫氏のテンポラリー・スペース。
会場内中心には、巨木?が天井を突き抜ける勢いで存在している。そして、その巨木の回りに絡みつくように作品が点在している。
旧山下邸は、四国徳島出身の山下萬平氏が昭和初期に建てたもので、萬平氏はここで養狐業を営んでいた。萬平氏のお孫さんにあたる現在のご主人 山下敏生氏によると、当時、この辺りは雑木林と笹やぶの原野で、隣の家までは200〜300mの距離があったそうだ。
この建物を訪ねたのは、丁度、去年の秋。窓を開け、縁側から望む景色は、自分の幼少期の記憶ともオーバーラップし、格別であった。
※追記(2017年4月18日修正)
panorama player を flash panorama player から krpanoへ変更し mobile、tablet(html5)へ対応した。
[テンポラリースペース]
場所:札幌市北区北16条西5丁目1-8
テンポラリースペース撮影:2010年08月06日
山下邸撮影:2009年10月28日、11月4日、2010年12月24日
初めまして。みやと申します。
急なコメント申し訳ございません。私は最近パノラマ写真の制作をはじめた者なのですが、上記のようなパノラマ写真を是非作ってみたいと思っております。
そこでひとつお尋ねしたいことがあるのですが、ソフトウェアはどのようなものを使用しているのでしょうか?
急な質問で申し訳ないのですが、もしお時間がございましたらお返事のほういただけたら幸いです。
それでは宜しくお願い申し上げます。
みやさま、はじめまして
コメント有難うございます。
さて、お尋ねのソフトウェア件ですが、ご自身がすでにパノラマ写真の制作をされていることより、多分、パノラマ合成アプリの事ではなく、
PC上で仮想空間を移動しながら風景等を楽しむバーチャル・ツアー制作するオーサリング・ソフトのことですね?その前提でお話させていただきます。
私の知っている範囲でオーサリングには、pano2vr、krpano、flash panorama playerというソフトがあります。ちなみに私は、flash panorama playerを使っていますが、すでに開発は止まっていますので選擇肢としては???でしょうか。他のソフトは、ほとんど使っていないので、周りの方々の評判からしかお話できませんが、pano2vrは、一番簡単なようです。一方、krpanoは、高性能な分、使い方はpano2vrより難しいのかもしれません。そのあたりは、目指す方向によって決まってくるのかもしれません。
あと、iPad、iPhone、android等のスマホも対象とするなら、flash panorama playerは落選です。それぞれのソフトの詳細については、検索で開発元のサイトがすぐ出てくると思います。よろしければ訪ねてみてください。
早速のお返事ありがとうございました。参考にさせていただきます。
おっしゃる通り、PC上で空間移動でき、なおかつ画面上の矢印を押すと別の写真に移動できるソフトウェアを探しております。
できればスマホ対応で見れるようにしたいので、Pano2vrかkrpanoを試してみようと思います。
現在、私はPTGui、PanotourProを使用してパノラマ写真を制作しておりますが、なかなか苦戦しております・・・
初対面なのに質問に答えていただきありがとうございます。自分なりに使いやすいソフトウェアを調べてみます。