© PANORAMA JOURNEY All rights reserved.

名曲喫茶ウィーン

名曲喫茶ウィーン

Open Panorama昨年末(2017年12月30日)に閉店した、札幌・狸小路の名曲喫茶「ウイーン」である。お店は古いアーケードが残る狸小路7丁目の西のはずれ平和ビリヤードビル地下にある。ガラスブロックから漏れる柔らかな光が照らす階段を降り木製の年季の入ったドアを開けると、ステンドグラスの温かな光とマッキントッシュの豊かで心地よい音が迎えてくれる。

微かに珈琲の香る店内には引っ切り無しにお客さんが訪れている。きっと閉店の記事が新聞に出た影響であろう店は大忙しのようである。そう言う私もその記事を見て駆けつけた口なのだが(汗。流石に名曲喫茶の営業中にカメラを回すことは出来ないので、お店の方になんとかお願いして後日、開店前に撮影させていただくことになった。

名曲喫茶ウィーン入口

名曲喫茶ウィーン入口

当日、少し早めに行き、店の周りを彷徨いていると、信号手前で停まった車から若い女性にサポートされゆっくりと歩いてくる紳士が見えた。以前見た新聞記事からひと目で店主の横山信幸さんと分かった。若い女性は、横山さんのお嬢さんの出蔵由紀子さんである。店内に入り、一服した後、使い込まれかなりヘタっているのだが妙に体に馴染むソファーに座り、横山さんから話を伺った。開店は昭和34(1959)年、今年で58年目であること、病弱だった幼いころの楽しみが音楽だったこと、体を悪くして閉店を余儀なくされたこと等など…。

名曲喫茶ウィーン入口階段

名曲喫茶ウィーン入口階段

店内正面奥にはひときわ存在感を放つピーカー McIntosh XRT290、そしてアンプ McIntosh MCR2600がある。開店前の準備なのだろう、レコードやCDのビッシリ詰まったオーディオブースに入り音楽を流しだすと店内を歩き回り音を確かめてはアンプの調整をする。その後姿を見ていると横山さんの音楽に対する情熱と言うか、むしろ愛情と言ったほうがいいのかもしれない、XRT290 から流れ出る音に注がれていることが良く分かった。最後に「シャツを整えなくちゃね」と言いながら、ちょっと時間のかかるパノラマ撮影に付き合って下さった。ありがとうございました ^^

喫茶店でこうやって腰を据えて音楽を聴くのは何年ぶりだろう?
珈琲を呑みながら目を瞑ると学生時代通ったOUTBACKや赤毛とソバカスのスピーカー、確かアルテックだったな?その爆音を思い出す。まー、今考えると音楽を聴くというより皮膚で感じる、と言った感じだった(笑。そう言えば、その店も狸小路同様、アーケード(サンロード)を通って行った。野口氏が亡くなってからもOUTBACKは場所やスタイル?が変わったようだが存続しているようだ。今度、旧友たちとの待ち合わせに使ってみよう、いつになるか分からにけど…。

[名曲喫茶ウィーン]
場所:札幌市中央区南2西7 狸小路7丁目・地下
撮影:2017年12月18日
機材:Canon EOS 6D + EF8-15mm F4 L Fisheye@15mm + Nodal Ninja 4
アプリ:Lightroom, Photo Shop, PTGui Pro, Pano2VR

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

古民家Gallery 鴨々堂

古民家Gallery 鴨々堂

ススキノの南側、シダレヤナギが涼しげになびく鴨々川のほとりに在る古民家、鴨々堂。大正の末期〜昭和初期にかけて建てられた建物で元は置屋とし…

すすきの市場「藤川菓子店」

すすきの市場「藤川菓子店」

すすきの市場の1階にある創業1918年(大正7年)のレトロな店、今ではほとんど見られなくなった量り売りの菓子店である。建物は昭和33年に建っ…

旧絵鞆小学校

円形校舎が2棟並ぶ旧絵鞆小学校

鉄のまち、最近では工場夜景で有名な室蘭。その代表的な観光スポットである白鳥大橋の先の絵鞆(えとも)半島先端付近。天気が良ければ噴火湾の先に駒…

赤平市炭鉱歴史資料館

赤平市炭鉱歴史資料館

閉校となった住友赤平小学校(1941〜2014)内にある炭鉱関連の展示施設(現在は休館中)である。住友赤平炭鉱(1938〜1994)で働く従…

旧住友赤平炭鉱立坑

旧住友赤平炭鉱(赤平アートプロジェクト)

北海道の中央部に近い赤平市。札幌から高速を使えば車で約1時間半ほどの距離にある緑豊かな街である。現在の人口は約1万人ほどであるが、炭鉱で栄え…

ページ上部へ戻る