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高射砲の台座
三鷹市の保育園「椎の実子供の家」に残る高射砲の台座です。「調布飛行場の淹体壕※を保存する会」の事務局長 上野勝也さんにご案内頂きました。
園のお隣には「どんぐり山」と言う特別養護老人ホーム(園と同じ社会福祉法人楽山会の運営)が有ります。「どんぐり山」と言うのがこの山の通称なのでしょうか?名前のとおり、まさしくどんぐりのような小山です。調布飛行場を一望出来るロケーションからこの場所が選ばれたのでしょう。
ここでは、第二次世界大戦中に4名の戦死者が出たそうです。この台座は現在、園の中で、ポールやモニュメントの台座等に変わり、子供たちの生活空間の一部として利用、保存されています。
戦争そのものが忘れ去られようとしている今日であっても、
椎の実子供の家では、幼児たちと、
戦友会の方々との交流の機会を設けています。
毎年欠かさず続けているこの交流によって、
幼児の心に真の平和について考える芽のようなものが
確実に芽生えてきていると確信しております
(社会福祉法人楽山会パンフレットより)
今後も、子供たちの傍らに存続し、静かなるメッセージを発信し続けてほしいものです。
※淹体壕:淹体壕は、先の大戦末期、首都防衛のため、戦闘機を空襲から守るための飛行場周辺に造られたコンクリート製の格納庫です。(調布飛行場の淹体壕を保存する会 資料より)
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