architecture

外気舎記念館
今年の夏、”Panoramas of WW2 Landmarks”に参加した時、多摩地域に残る戦跡をリサーチしました。この建物が「第二次世界大戦のランドマーク」と言うテーマにふさわしいかどうか?考えた結果、残念ながら見送る事としました。ただ、建物としては、とても貴重なものなので、機会が有れば、ぜひ記録したいと思いつつ、今回の取材となりました。
建物は、東京都清瀬市にある国立病院機構東京病院敷地内の木立の中に、ひっそりとたたずんでいました。webで事前調査したイメージとは違い、思いの外、小さな建物でした。
この外気舎は、昭和14年に軍人のための結核療養所として建設されものだそうです。板張りの簡素な作りで、さぞ夏冬は大変だったろう。。と想像してしまいます。でも、私には、何かノスタルジーを感じさせてくれます。
記念館の裏には花屋さんが有ります。事前調査で、花屋さんには、「外気舎に入院され後に、職員として働いていたおじいちゃんがいらっしゃる」という記事を見ていたので訪ねてみました。あいにく、おじいちゃんは不在でしたが、お孫さんにお話を伺う事ができました。外気舎のそばに花屋というのが疑問だったので、尋ねたところ、「当時、外気舎では患者のリハビリの一環として、園芸を取り入れていた」そうです。おじいちゃん(86歳)は、今でも元気に、午前中は花屋に来ているそうです。
取材協力:国立病院機構東京病院
昔の人は大変だったことがよく分かります。とても質素な建物ですが、治療を受けられるだけでも幸せだったのかもしれませんね。
そうですね、戦争中は国の内外を問わず、満足に治療を受けられた人は少なかったのかもしれませんね。