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ラグタイム・ギター 浜田隆史

ラグタイム・ギター 浜田隆史

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Open Panorama小樽在住のラグタイム・ギタリスト浜田隆史氏のストリートライブ風景である。初夏の北海道小樽の遅い午後、心地良いそよ風とスカっと晴れた青空に誘われて、ふらふらっと小樽運河へ寄ってみた。

ラグタイムの小気味良いリズムが、青空、そよ風と相まって、こちらの体を自然と揺さぶる。そして、その陽気だけれどもちょっぴりメランコリーなメロディが、周りを囲む古い石造りの建物と相まって心も揺さぶるのである。
風景から、改めて浜田氏に目を向けると、彼も心地良さそうに、ギターと共に揺らいでいる。こんな時は、黒いtubeを持ちカシャ、カシャは野暮だ、銀色に光るモノに持ち替えプハァ、プハァ言うべきだ。ソレだけがちょっぴり心残りであった。

浜田隆史 in Jack in a Box

浜田隆史 in Jack in a Box

それにしても、小樽とラグタイム、とてもマッチしている、何故だろう?帰ってからちょっと調べてみた。ラグタイムは、19世紀末〜20世紀初頭にかけてアメリカで流行った黒人音楽で、酒場等で演奏されたダンス音楽だったらしい。最も有名な曲は、ラグタイム王 Scott Joplinの「The Entertainer」。後に、映画「The Sting」のテーマ曲としても使われた。CM等でも流れていたので聞き憶えのある方も多いはずだ。

Scott Joplinの死後、ジャズの流行もあり、ラグタイムは次第に衰退していく。私自身、自称なんちゃってブルース通ではあるが、ブルース、ゴスペル、ラグタイム、ジャズ等の黒人音楽の歴史については、ほとんど無知であった。当時のアメリカの時代背景とともに、その成り立ちを辿ってみると、アメリカの黒人音楽の懐の深さを実感する。詳細は、にわか勉強の私が言うのも、羽毛より軽い?ので、浜田氏の書かれているご自身のサイト、日本ラグタイムクラブ等を参照されたし。

さて、ラグタイム全盛の19世紀末〜20世紀初頭、小樽はどんな時代だったのか?日本は、丁度、明治後期〜大正〜昭和初期。当時、小樽は北のウォール街と呼ばれ、日本銀行をはじめ多くの銀行が支店を持つ、道内最大の商業都市だったようだ。

そう言えば、以前尋ねた小樽の老舗「岩永時計店」(明治29年創業)では、当時、店員で構成された楽団があったそうだ。お店にはいまでも古い足踏みオルガンが残っていた。この時代の小樽の街にも、きっとハイカラな音楽が流れていたことだろう、もしかしたらイキでちょっとリズムのズレた曲なんかも…そんな事を考え自宅でプハァ、プハァしていると、妄想は加速し、頭もゆらゆらとゆラグ時間、あー夏の夜は更ける。

浜田隆史氏の今後のスケジュールはこちら
2011年10月には、本州縦断ツアー有り。
小樽運河でのストリートライブ情報はこちらのtwitterにて

【関連情報】
浜田隆史のホームページ
YouTube:HAMADATakasiさんのチャンネル
日本ラグタイムクラブ:ラグタイム

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