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H.264ってどうなのよ vol.2
前回の積み残し、QTVRの新コーデック、H.264のグラデーションのテストです。このテストにマッチした画像が見当たらなかったので、グラデーション画像(左側)を作って比較しました。
以下の画像は、それぞれの設定でCubicConverterから生成したQTVRファイルをQuicktimePlayerで再生し、画面キャプチャーした画像です。
それぞれ画像をクリックするとQTVRが再生されます。
↑Codec:Photo-JPEG / Quality:50% / Size:100KB
↑Codec:H.264 / Quality:50% / Size:32KB
↑Codec:H.264 / Quality:91% / Size:104KB
静止画では分りにくいが、H.264はスッキリはしている反面、ドーナツ状にマッハバンドがみられる。H.264 – Quality:50%では、圧縮独特のものなのでしょかブロックノイズ的なものも見られる。一方、JPEGはノイジーでは有るが、階調の分かれ目はH.264ほどはっきりとは見られない気がする。
「じゃー一体どっちが良いのよ?」ファイルサイズからすると、圧倒的にH.264の方が良いのだが、すべてにおいて勝っていると言うわけでもなさそうだ。今後は、素材や再生環境を考えて使い分けることになるのかも。
【関連情報】
Wikipedia:H.264
わかりやすいサンプルですね。
画質を比較したらjpegの方が好きだし良いと思いますが・・・
ところでこれを見ていて思ったのですが、
ズームアップしたときの解像度はファイルサイズが大きくなるので、これまであきらめていたのですが、2Mb以下でズームアップしたときの描写が良くなるなら、試す価値ありですね。今度ちょっとやってみたいです。
しかのさん、どうもです。
>2Mb以下でズームアップしたときの描写が良くなるなら、試す価値ありですね。
高木さんがレポートしてましたが、高解像度のファイルをメモリ上に展開した時の問題がどうなのか詳しく検証した事は無いのですが、確かに、ズームしてもよく見えるって魅力的ですよね。これは再生環境に依存するのかな。。。
確かにわかりやすいサンプルッス。
この素材の場合はjpegのほうが好みではあります。shikanoさんとのズームアップ云々の話を読んでフト思ったンですが、jpegって基本的に8×8ピクセルのブロックで圧縮しますが、H.264って16×16から8×8(場合によっては4×4)の可変ブロックサイズを採用しています。
で、基本的に動画用CODECなので、フレーム間の画像の違いを基に圧縮のパラメータを決めていくことになりますが、VRの場合は静止画イッパツなので“なーんだタイシテ圧縮しなくていーじゃん”と判断されてしまい、16×16ピクセルのブロックで圧縮されちゃうンじゃないかという仮説を思いついてしまいました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/JPEG
高木さん、どうもです。
や〜さすがに詳しい解説と仮説、有り難うございます。
ここまで深く突っ込んでおりませんでした、反省。