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Be-h@usの本

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Be-h@usの本

Be-h@usの本

先日、イコロの森にて建築家・秋山東一さんにお会いし、秋山さんの考案したBe-h@usの事をもっと知りたくなりました。となれば、まずはこの本「Be-h@usの本」です。サブタイトルには「セルフビルドする木の家、インターネット時代の自立知的住宅」と書かれています。Macintoshのエバンジェリストである秋山さんの考える住宅とはどんなものなのでしょう?

早速、読んでみると、Be-h@usについて次のように書かれていました。「Be-h@usというシステムは、ある意味でコンピュータのOSに近いと考えている」と。

そうなんです、
Be-h@usとは、そのシステムの仕様、マニュアル、設計ツール、価格等をインターネット上に公開し、多くの人たちと情報を共有し発展させていく、コンピュータにおけるLinuxのようなオープンなシステムなんです。サブタイトルの「セルフビルド」や「自立知的住宅」とは、例えばログハウスを直接作るというのではなく、自分自身が建てる住宅を理解し、家作りに主体的に関わっていくことのようです。

また、
この発想の原点に関わる「自立する個人のために」のページには、依頼人の言葉として「家って買うものではないでしょ、作るものでしょ」と書かれています。それに対する秋山さんの答えがBe-h@usだったのです。ここを読んで私は「プロシューマー」と言う言葉を思い出しました。

未来学者アルビン・トフラーは、
その著書「第三の波」の中で、消費者自らが生産に関わる事をプロシューマー(producer+consumer=prosumer)と言う造語で表現していました。Be-h@usから、このプロシューマーに通じるものを強く感じました。産業革命以後の大量生産を前提とした製品作りを、情報やネットワークをキーワードに再構築し、新たな生産者と消費者の関係を築くということなのでしょうか。

VWビートル

VWビートル

「Be-h@usの本」には、
秋山さんがBe-h@usに辿り着く過程、バックボーンについても詳しく触れられています。秋山さんの愛する道具たち、VWビートル、Mac、ポルシェ356、etc、、、その文章の端々に、人間の生活を豊かにする道具たちへの探究心と愛情をヒシヒシと感じます。そのモノを知り、理解すると言うことは、モノとのコミュニケーションを深め、さらにモノを愛することのように感じました。

なるほど、
Be-h@usとは、家と人のコミュニケーションを復活させ、愛情を育むことなのではないでしょうか。Be-h@usとは、LieBe-h@usなんです。

【関連情報】
aki’s STOCKTAKING
NPO法人「BE-WORKS・新木造建築ネットワーク」
HOTWIRED JAPAN:秋山東一インタビュー
Wikipadia:アルビン・トフラー

【サイト内関連情報】
イコロの森はココロを繋ぐ

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  1. aki's STOCKTAKING

    個人の‘自立’をうながす住宅システム「Be-h@us」

    Wired News (www.wired.com) の日本語版、WIRED NEWS (www.hotwired.co.jp) が、3月末で休刊し再刊…

  2. AKi

    横谷さん、ありがとうございます。
    「Be-h@usの本」をこんな立派にご紹介いただくと、ちょっと照れてしまいます。
    トラックバックはどのエントリーでしようかな….と思ったのですが、HOTWIRED JAPAN の編集長・江坂健さんのインタビュー記事が一番うまく表現されていると考えているのでそれにいたしました。

  3. keiji

    AKIさま、どうもでございます。
    今度は、実際のBe-h@usをパノラマで撮ってみたいなぁ〜なんて考えております。

  4. AKi

    イコロの森の施設は全てBe-h@usです。
    もう使われている建物、温室以外の炭焼き小屋、管理棟はBe-h@usなのです。
    もう基礎はできていますから、今年は続々とBe-h@usが建っていきます。横谷さんが撮ってみたい…….というようなものが…….であります。

  5. keiji

    >イコロの森の施設は全てBe-h@usです。
    そうですね、そう言えば、イコロの森で、これからBe-h@usを建てられる若いご夫婦にお目にかかりました。北海道にはたくさんの被写体が有りそうです。

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