パ野良ミャ〜!「ヒロシはダイドーブレンドを…」
週末の遅い午後、「森山大道写真展」を観に行った。会場の宮の森美術館までは、まいちゃりトランジット号にて20分弱、はや秋の気配を感じる札幌の空の下、最後、若干の上りがあり、ちょっぴり汗をかくが、気持ちイイ道程だった。
写真と言えば、パノラマしか知らない拙者、もちろん森山氏についても、ほとんど知識が無い。故、氏の写真について語ること自体おこがましい訳だが、見終わって考えさせられる点もあり、メモとして残すことに。
この写真展、森山大道氏が1978年の約3ヶ月間、北海道に滞在し撮られたモノが中心となっている。当時の北海道の様子を見てみたく会場に足を運んだ訳だが、やはり、そこには、こってこて?の昭和の世界があった。
展示されている作品を観ていると、幾つか気になる点があった。一つは、その作品の多くが、右肩上がりのフレーミングになっている点。最初は、若干違和感があったのだが、展示作品を観て行くうちに、それがすごく効果的?に感じてきた。逆に、水平な写真があると、むしろ物足りなく感じる程。これは、氏の撮影スタイルに起因するものなのかもしれないが、この斜め撮り、不安定な分、とても動的に感じるのである。前方にのめり込むと言うか、その写真に入って行けるのである。
もう一点は、被写体との距離感がほぼ一定であること。このことが、展示されているそれぞれの写真に連続性を感じさせてくれる。自分自身が、78年当時の北海道の街中を彷徨しているような、そんな気分だ。どうも、この「斜め撮り」&「被写体との一定の距離感」は、超スロー・コマ撮り撮影のドキュメント映画を観ているような、そんな感覚にさせてくれるのである。
映像に登場する、人物、建物、車等のそれぞれが、ちょっぴり切ない?昭和の北海道を感じさせてくれる内容であった。
帰り道、連れのヒロシが、
「ダイドーブレンド?が飲みたい気分」と言い出す始末。
なので、ちょっと一息。気分は、ダイドー・ヒロシである…。
【DSC-W300の設定】
・撮影モード:マニュアル
・絞り:F8
・シャッタースピード:1/160S
・ISO:1600
・フォーカス:3.0m
・カラーモード:モノトーン
・彩度:プラス
・コントラスト:プラス
・画像サイズ:4224 × 3168ピクセル
で、縦位置12枚をPTGuiにて合成した。
森山大道、ワタシも自転車で行ってまいりました。フレームで切り取られているハズなのに、周囲の空間をしっかり感じることができることに驚愕しました。ヘタなパノラマよりスゴイじゃん(涙)。図録『NORTHERN』もタイトル買い(笑)してしまいました…。
p.s.ヒロシ君の新しい芸風“低い視線でモノクロで被写界深度が深いパノラマ”イイ感じですね。一発芸で消えてしまわないことをお祈りしてまする(笑)。
takagiさん、どーもでございます。
>『NORTHERN』もタイトル買い
目の健康を保つため、
家では、LIGHTSを当てて観てくださいネ。
>一発芸で消えてしまわないことを
もー、先読み禁止ですヨ、ヾ( ̄o ̄;)
森山大道が見た北海道
森山大道の写真展、北海道<序章>を見てきた。作品は30年前の懐かしい北海道のはずなのになぜか怪しく目に飛び込んでくる。森山が見た北海道は、今より雑然とし、…
横谷さま、コメントありがとうございます。
>作品の多くが、右肩上がりのフレーミング
そうですね、確かに水平がきちっとした作品は少なかったようです。
強いコントラストと相まって、緊張感が作品から感じられました。
パノラマを作れるPTGui、知りませんでしたが凄いですね。
以前、Macのイベントで有限会社ノーザンライツさんが独自にパノラマ画像をやっているのを思い出しました。
iPhoneでパノラマが見れるようになっているようです。
NAOさん、こんにちは
>有限会社ノーザンライツさんが独自にパノラマ画像を
そうですか、では、NAOさん、きっとtakagiさんともお会いしてますね。この記事のコメント欄でお二人がまた接近なんて、いやー世の中いろいろ繋がっております。