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PANORAMA
ツルヤ餅菓子舗

ツルヤ餅菓子舗

PANORAMA, retro, shop

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Open Panorama小樽花園地区、煉瓦造りの煙突がシンボルの大正時代から続く老舗の餅菓子屋である。2023年1月から休業が続いていたが残念ながら4月に閉店となってしまった。商品は豆大福、べこ餅、ヨモギ餅等、店主の奥さん曰く「ウチは混ぜ物無しなので朝作ったら夕方には硬くなるので…」と話されていたが、その素材を大切にする職人気質の味がお客さんにも喜ばれていたようだ。既に店内は整理中の状態で撮影はNGであった。

小樽には昔からお餅屋さんが多く最盛期には100軒以上あったそうだ。何故、小樽にお餅屋さんが多いのか?諸説あるようだが、小樽が北海道の海運の中心地だった頃、本州から多く米が流通していたこと、港湾で働く多くの労働者に手軽に食べられる餅菓子が人気だったこと、などが要因らしい。

ツルヤ餅菓子舗

ツルヤ餅菓子舗

そういえば、ツルヤ餅菓子舗でも人気だった、べこ餅の「べこ」って何?、気になったので調べてみた。べこ餅は青森県の下北地方や北海道で端午の節句(こどもの日)に食べるハレ食(行事食)で、上新粉、白玉粉、黒砂糖等を使って作られた餅菓子である。形は地域によってそれぞれ異なるが木の葉形が多く見られる。

べこ餅の発祥については、

山形県の郷土菓子の「くじら餅」が、北海道で独自に進化して、独特の木の葉型になったといわれている説があるが、定かではない。現在も道南地域の一部では「べこ餅」を「くじら餅」と呼んでいる地域がある。

サイト:農林水産省>食文化>うちの郷土料理>べこ餅 北海道より

ちなみに、青森(下北地方)のべこ餅は、山形のくじら餅と同じかまぼこの形状をしている。

ツルヤ餅菓子舗の煙突

ツルヤ餅菓子舗の煙突

本題である「べこ」についてだが、これも諸説あり、白黒二色が牛を想像させるから、米粉(べいこ)を主に用いてることより「べいこ餅」と呼ばれたのが「べこ餅」に変化した…などなど。ただ、白黒二色の牛であるホルスタインが北海道に入ってきたのはべこ餅より後なので、北海道に古くからいた茶色の牛の背中に似せたとする説もある。(研究論文:餅菓子文化の伝承、北海道における『べこもち』の歴史と地域性)

ちなみに「ツルヤ餅菓子舗」のべこ餅はしずく型で二色だった。同じ小樽にある「山照開福餅」のべこ餅は木の葉型で茶色(黒砂糖)一色で、「みなともち」にはよもぎを使った草べこ餅がそれぞれ有る。次回、小樽に行ったらべこ餅を食べ歩くツアーなんてのも楽しそうである。

[ツルヤ餅菓子舗]
場所:北海道小樽市花園3丁目16-3
撮影:2023年05月16日
機材:Canon EOS R + EF8-15mm F4 L Fisheye@15mm + Nodal Ninja 4
アプリ:Lightroom, Photo Shop, PTGui Pro

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