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水島家旧住宅と旧畜舎

レンガ造りの腰折れ屋根

Open Panorama札幌市伏古地区、このあたりはその昔、開拓使がアメリカから持ち込んだ玉ねぎの産地であった。今では、その畑も宅地等になってしまったのだが、玉ねぎ倉庫の幾つかはカフェやレストランとして形を変え当時の面影を残している。その伏古にある水島家の旧住宅と腰折れ屋根(ギャンブレル屋根)の畜舎はレンガ造りとしては比較的大きな建物で昭和初期に建てられたらしい。

訪れたのは12月初旬、壁一面を覆っている蔦が既に褐色となっていた。きっと、四季を通じレンガとこの蔦とが織りなすコントラストが素晴らしかっただろう、そんなことを感じさせてくれる建物である。

このギャンブレル屋根の畜舎、アメリカから北海道に伝わったもので、現在のツーバイフォー工法の前身のバルーン・フレーム工法で作られている。北海道の農場と言えばこの腰折れ屋根が思い浮かぶほど象徴的なこの屋根、てっきりマンサード屋根だと思っていたら、正確にはギャンブレル屋根だった。ギャンブレル屋根が切妻屋根の二方向のみ二段勾配なのに対し、マンサード屋根は四方向すべてが二段勾配になっている。

一般的にこのタイプの畜舎は、一階が家畜、二階が餌となる干草の貯蔵庫となっているそうだ。入り口から一階、そして二階へと進むと、バルーン・フレーム工法の特徴なのだろうか?そこには柱のない壮大な空間が広がっていた。一部、鋼材で補強されていたり、傷んでいたりはしていたが、その姿は整然としていてとても美しかった。この建物、残念ながら2015年初頭には解体され現在は無い。

[参考文献]
社団法人 北海道建築技術協会 会報(2007年 No.3)

[水島家旧住宅と旧畜舎]
場所:札幌市東区伏古9条3丁目2-22
撮影:2013年12月7日
機材:Canon EOS 6D + EF8-15mm F4 L Fisheye@15mm + Nodal Ninja 4
アプリ:Lightroom, Photo Shop, PTGui Pro, Pano2VR

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