architecture

滝野霊園 頭大仏殿 Hill of the Buddha
札幌中心地から南へ約20キロ弱、車で40分程度の距離、近くに国営滝野すずらん丘陵公園もある自然豊かな丘に総面積180ヘクタールという壮大な敷地を持つ霊園である。
ゲートを抜けると、一列に並んだモアイ像の出迎えを受け、さらにその先には実物大のストーンヘンジと、まあ、開放的というかそのスケール感というかさすが北海道。そして、この霊園のシンボルとも言えるのが、この頭大仏殿なのである。
訪れたのはラベンダーの季節、7月後半。その名の通り、頭大仏はラベンダーの丘に覆われ遠景から見えるのは頭のみである。大仏へ向かうアプローチを進むとまず水庭で立ち止まることに。きっと世俗と神聖な場所とを分けるためなのであろう、その水庭を迂回するようにして大仏に向かうことになる。歩きながら、そういえば安藤忠雄氏設計の水の教会も十字架と礼拝堂が水(池)で分断されていたことを思い出す。
水庭を過ぎるとその先には薄暗いアーチ状のトンネルがあるのだが解説によるとここは「胎内的空間」をイメージしているそうだ。水庭で清め、胎内空間で静められた心で、いよいよ大仏との対面である。薄暗いトンネルを抜けると眩しい光に包まれた大仏が姿を現す。いやー、流石、安藤氏、大仏までのアプローチの演出は見事で、かすかに漂うラベンダーの香りも相まってとても癒やされる一時であった。
[滝野霊園 頭大仏殿]
場所:札幌市南区滝野2番地
撮影:2019年7月22日
機材:Canon EOS R + EF8-15mm F4 L Fisheye@15mm + Nodal Ninja 4
アプリ:Lightroom, Photo Shop, PTGui Pro
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