architecture
モエレ山 – モエレ沼公園
標高62.4mのモエレ山は、札幌市東区の最高点として国土地理院の地図にも登録されている人工の山です。ダンプカー約33万台分(札幌ドーム1杯分)の土(建設残土)を運び込み、山を造成したそうです。訪れたのは真夏だったので、機材を抱えて登ると、人工の山とは言え62m、さすがにちょっと汗がにじむ。
頂上に立つと、公園全体や、公園を囲むようにして在る三日月湖*1のモエレ沼がよく見え、改めて、この公園のスケールの大きさを実感します。
そもそも、アイヌ語で「ゆったり流れる」を意味する「モエレ」沼は豊平川の蛇行が三日月湖として残った沼で、その内側(現在の公園)は、以前、ゴミ処理場でした。つまり、モエレ山の前身は、ゴミの山だったんですね。
札幌市から設計依頼を受け、実際に現地を見た、イサム・ノグチ氏は「ここは私がやるべき仕事です」と言ったそうです。モエレ山に立ち、公園全体を見渡していると、改めて、地球と言うをものを強く感じさせられます。なぜ、彼は、このゴミの山を最期の仕事(結果としてそうなったのですが)として選んだのだろうか?風に吹かれながら、流れる雲や公園をぼんやり眺めていると、イサム・ノグチ氏のメッセージを、体で感じることが出来たような、そんな気がしました。
【関連情報】
Wikipedia:*1 三日月湖
Wikipedia:モエレ沼公園
毎度同じ感想になってしまいますが、ここもまたパノラマの本領発揮のロケーションですね。と言うか、もう北海道がパノラマそのものなんでしょうね。
昨年の夏、この上の風が心地よくて、2時間くらいずーっと景色を見ていました。
北旅さん、どーもです。
>この上の風が心地よくて、
なんか、ぼーっと眺めていたい気分ですよネ。