1. HOME
  2. PANORAMA
  3. 男のドォルハウス造形作家・杉山武司
PANORAMA
男のドォルハウス造形作家・杉山武司さん

男のドォルハウス造形作家・杉山武司

PANORAMA, people, retro

156

ドールハウスといっても家具や小物、人形の居る子ども向けの小部屋ではない。車好きが憧れる旧車やガソリン、オイルの匂が漂ってきそうなレトロなガレージなのである。Open Panorama

杉山さんは東京で立体画家 芳賀一洋氏に師事した後、故郷の北海道滝川市でアトリエを開設した。現在、札幌クラフト倶楽部代表、道新文化センター等で「男のドォルハウス教室」を開講している。

第一印象は風貌から寡黙な雰囲気、でもお話ししてみると飾らない気さくな人柄である。撮影時には「いつもコレを巻いて作業してるもんで…」と手ぬぐいのほっかむり?で繊細な作業に集中してくださった。

杉山アトリエ

杉山アトリエ

レトロなガレージといっても時代的には、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」や「アメリカン・グラフィティ」、そして「ALWAYS 三丁目の夕日」の時代、1950〜60年代の雰囲気だろうか?日本は丁度、高度経済成長真っ只中、新幹線や高速道路の開通、東京オリンピックや大阪万博の開催、ビートルズ来日等、まだ十分裕福では無いが日々生活が豊かになって行く事が実感出来た時代である。そんな時代の持ってる明るい空気感が杉山さんの作品からは漂っているのである。

私自身、小学生だった1960年代の一時期、学校から帰ると直ぐ近くのプラモデル屋へ走り、ショーケースに飾られていたHONDA F-1(RA273 )をウットリと見続けていた事を今でも覚えている。

第1回 杉山武司&札幌クラフト倶楽部展(2019年7月、札幌市資料館)

第1回 杉山武司&札幌クラフト倶楽部展(2019年7月、札幌市資料館)

話はちょっと脱線するが、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」に登場する堤真一扮するケンカ早いが子煩悩な鈴木社長の会社(鈴木オート)は、1969〜1972年に活動したロックバンド「はっぴえんど」のギタリスト鈴木茂の実家がモデルだったらしい。朝日新聞Web版のインタビュー記事で本人が語っていたそうだが、その記事(2016年?)は現在ネット上に無く確認できなかった。

ただ、原作者の西岸良平は細野晴臣(はっぴえんど)と高校、大学の同級生、そして西岸良平の実家は世田谷で鈴木茂の実家(鈴木モーターズ)も世田谷の上野毛、さらに劇中の鈴木家の息子一平は高校でバンドを組みエレキギターを弾いていること…確かにその可能性はかなり有りそうだ。

Open Panorama私自身、良い映像は音楽を感じさせてくれるし、良い音楽は映像を感じさせてくれる、と思っている。

杉山さんの作品を観ているとその緻密さから視覚的にはもちろん、オイル臭を感じさせる臭覚的でもあり、そしてガレージの奥からはご機嫌なロックンロールが聞こえてきそうで聴覚的でもある。五感ならぬ三感?が刺激され懐かしさと共に何故かニンマリと心踊るのである。

ちなみに、二つ目(上のアイコン)のパノラマは、2019年7月、札幌市資料館で開催された第1回 杉山武司&札幌クラフト倶楽部展の模様である。

[杉山武司アトリエ]
場所:北海道滝川市有明町2丁目7-43
撮影:2023年10月05日
機材:Canon EOS R + EF8-15mm F4 L Fisheye@15mm + Nodal Ninja 4、RICOH THETA Z1
アプリ:Lightroom, Photo Shop, PTGui Pro

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

PickUp