松浦邸(屋根裏の主役たち)
札幌の北大近くにあるオートクチュールの店「サロン・ド・ドルチェ」の店主 松浦孝子さん実家、その屋根裏部屋なのである。JR苗穂駅近くにある築80年以上の建物。呉服屋を営んでいた松浦さんのご両親が店舗+住居として建てた建物である。
平成16年のリフォームの際、二階の屋根裏部屋から出てきた古道具たち。その道具たちが松浦さんの幼少期の思い出を呼び起こす切っ掛けとなり一冊の本「屋根裏の主役たち」(松浦孝子)が出来た。古民家好きの私に、いい物件在るよ!と教えてくれたのは札幌市アート系情報ツウで熊ナカマ?でもあるK氏。出版記念会場となっている建物へお邪魔すると早速お目当ての屋根裏部屋へ、かなりへっぴり腰で(笑
古い建物のしかも屋根裏部屋と聞いていたので煤程度は?と覚悟していたのだが、小ざっぱりとしたものでちょっと拍子抜けした。もちろんかなりの年代物なので所々黒く煤けた個所などはあるが、所謂、TVリフォーム番組でよく見る”梁や柱が外れそう…”なんてことは全く無く、しっかりと家を支えている。後に「屋根裏の主役たち」を読んで判ったのだが、リフォーム前に梁と柱を「木肌が見えるまでゆっくり拭きました…木の肌から飴色の樹液が出ているのをみつけ…柱は生きている」と書かれていた。きっと、柱や梁を磨きながら、ゆっくりと過去の記憶を手繰っていたのかな?狭く薄暗いが妙に落ち着く、そんな雰囲気を持った空間だ。
「屋根裏の主役たち」にはみかん箱(木製)やポン菓子(ばくだん)等、幼少期の記憶を強烈に呼び起こす品々が登場する。「みかん箱」と言えば、本田宗一郎もみかん箱に乗り従業員に演説したらしい。誰もがみかん箱に乗りスターとなったのだ(笑
[松浦邸]
撮影:2014年10月12日
機材:Canon 6D + EF 8-15mm F4 L Fisheye@15mm + Nodal Ninja 4
アプリ:Lightroom, Photo Shop, PTGui Pro, Pano2VR
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