MrotatorTCP体験記 vol.3「ノーダルポイント」
MrotatorTCPでのノーダルポイントの設定です。一般的?に全周パノラマは、カメラを回転させ複数枚のショットを撮影した後、PCに取り込みPTMac(すでにマイナーか)、PTGui等のスティッチソフトで貼り合わせをして作成します。この場合のノーダルポイントとは、カメラを回転させて撮った写真を貼り合わせる時、ズレ無くスムーズにつながる、回転の中心となるポイントのことです。
以前、KAIDAN製パノラマヘッド購入時に用いた調整方法は乾電池方式でしたが、今回は、GRID方式を参考にしてみました。基本的には、前回と同じカメラ(Canon EOS Kiss digital N)+レンズ(Sigma 8mm f4)と撮影方法(水平4+上+下のショット)なので同じハズですが、どうなることやら、、、
まずは、レンズと三脚の中心が合うよう横方向(左右)の調整。レンズには、糸を通したミニドライバーを掛け、パノラマヘッドの中心には、正面のショットを撮った時、先端が写るような針状のものを置きました(写真上)。目測〜撮影を繰り返し、正確に中心にくるよう調整します。
↑真下のショット
正面のショットが正確に合ったので、次に真下のショットを撮ってみました。白線が画像の中心ですが、パノラマヘッドの中心と、ほぼ一致しているようです。
↑ノーダルポイント調整用グッズ
次に、いよいよノーダルポイントの調整です。
日本が誇る?100円ショップにて、キッチン用のラックを3枚購入。カメラの前に置き、その周辺に精密ドライバーやオブジェを置きました。ドライバーには、中心が分かりやすいように、矢印シールを貼り付けています。ちなみに、正面奥に見えるオレンジ色の物体はレーザー水平器(楽天で1,180円也)で、レンズからの中心線を見つけるためのもの。その上には、ライトセーバーの達人ならぬ、レーザーの番人のよーだ、、、
↑ノーダルポイントの調整
私の場合、水平方向4ショットでの合成なので、左右45度のショットを撮り、グリッド、ドライバー、オブジェ等の位置関係が同じに写るよう、カメラを前後に移動させて調整。
↑ノーダルポイントの位置
そして見つけたポイントがココ、Sigma 8mm f4 で一般的に言われている「ゴールドリング」付近でした。以前、KAIDANで調整した時は、ゴールドリングからさらにカメラよりのくぼみの部分だったのですが、、、謎デス。前回は、調整が甘かったのでしょう、
きっと、( ̄Д ̄;
↑EOS Utility
今回、ノーダルポイント調整でとっても便利だったのがコレ「EOS Utility」です。カメラとPCをUSBで繋ぎ、リモート撮影するEOS付属のソフト。撮影〜カメラ位置調整の繰り返し作業には最適です。ライブビューならもっと便利なんでしょネ。
ところで、
今回は、カメラが正面を向いている時に、レンズ中心からの延長線上付近にドライバー、オブジェ等を配置してノーダルポイントを調整しました。調整の過程で、レンズ中心の延長線上以外にも多数オブジェを配置して調整してみましたが、全てを合わせる事は出来ませんでした、残念、、、
ひとりごと、
ここから想像すると、スティッチソフトでの貼り合わせ時、コントロールポイントの打ち所って、そのあたりを意識すればイイのかなぁ。そう言えば、オートコントロールポイントってどうなってんだろ?あぁ眠れない、、、
だれかツッコミお願いいたしマス、m(_ _)m
メモ
カメラ:Canon EOS Kiss digital N
レンズ:Sigma 8mm f4
パノラマヘッド:MrotatorTCPShort
撮影方法:水平方向4ショット(90度ピッチ)+真上+真下
の時、
ノーダルポイントは「レンズのゴールドリング付近」
でした。
こんばんは。
>全てを合わせる事は出来ませんでした
なかなかピタッと合わないですよね。そもそも、ぼくの場合、三脚と雲台とカメラの水平が一致しない。しかも回転させると水準器の水泡が動いたりして(苦笑)。以前、有楽町でお会いしたときにksmtさんがレンズをマウントしたときにレンズとカメラにズレが生じるみたいだ、とおっしゃっていたし、実際ぼくもスティッチャーに取り込んだ画像の中心がずれていることがあるので、あまり神経質になりすぎても疲れるだけだなと思ってある程度であきらめています。レーザーの墨だしはぼくも持っていますが、そもそも水平を確認する水準器がちゃちなので、あまり信用できないんじゃないかとか、とにかく誤差が生じる要因が多すぎて、結果オーライならそれでいいかとおもっています。
でもとにかく、おつかれさまでした。すごく参考になるし、ぼくもこの手の記事はネタにもなるし書こうと思いつつなかなか手がつかなくて。
shikanoさん、どーもでございます。
>とにかく誤差が生じる要因が多すぎて、結果オーライならそれでいいかとおもっています。
やー、その通りでございます。
以前使用していたKAIDANに比べ(これは、何度もぶつけたことに原因があるカモ)、かなりいい精度で撮れるようにはなったのですが、やはり、直近はちょっと、(T_T)
撮った後、スティッチソフトに入れ、コントロールポイント無しでスパッと合うのは、無理でした、、、
まだまだ修行がたりませヌ